フランチャイズは幅広い業種で展開されており、どの業種を選ぶかによって初期投資額・運営難易度・利益構造・働き方が大きく変わります。
特に未経験者や独立希望者にとっては、「どの業種なら自分に合うか」を見極めることが成功の第一歩です。
ここでは、「フランチャイズ 業種」をテーマに、主要ジャンルを6つに分類し、それぞれの特徴や向いている人物像をわかりやすくまとめます。
目次
飲食業(サラダボウル・ラーメン・カフェなど)
特徴
- 国内フランチャイズの中でも最も多い業種
- メニュー・レシピ・調理オペレーションが本部から提供されるため、未経験者でも参入しやすい
- 回転率と立地で売上が大きく左右される
メリット
- ブランドの集客力が強い
- 街中や商業施設内で需要が高い
- テイクアウト・デリバリー対応で売上の幅が広い
代表例
- サラダボウル専門店(省スペース・少人数運営で人気上昇中)
- マクドナルド、吉野家、コメダ珈琲、丸亀製麺
向いている人
- 飲食が好きな人、接客が得意な人
- 初期投資が数百万円程度用意できる人
- 繁忙期の体力勝負に耐えられる人
小売業(無人販売・リユースショップ・ドラッグストアなど)
特徴
- 商品販売がメイン。接客より在庫管理や陳列、運営効率がカギ
- 無人販売・自販機ビジネスの拡大により、省人力での運営が可能に
メリット
- リピーターがつきやすく、安定運営が可能
- 自分が現場に出なくても運営しやすい(委託スタッフ活用も可)
代表例
- 餃子の雪松(無人販売)
- セカンドストリート(リユース)
- ど冷えもん(自販機型)
向いている人
- 接客より運営や数値管理が得意な人
- 不在型の店舗を持ちたい人
- 複数拠点を展開したい人
サービス業(ハウスクリーニング・配食・美容など)
特徴
- 顧客の家や現場に訪問してサービスを提供する形態
- 技術や対人スキルが必要な業種が多い
- ローカルニーズが強く、地域密着型になりやすい
メリット
- 初期投資が比較的少なめ
- 無店舗でも始められる業種が多い(自宅開業可能)
代表例
- おそうじ本舗(清掃)
- まごころ弁当(配食)
- フレアス在宅マッサージ(訪問マッサージ)
向いている人
- 体を動かすのが好きな人
- 人との関わりを大切にしたい人
- 地域に根ざした仕事をしたい人
教育・学習支援(学習塾・個別指導・プログラミング教室)
特徴
- 需要が安定しており、時代に左右されにくい
- 生徒数や講師の確保が収益に直結
- オンライン型も増えており、無店舗展開も可能
メリット
- 利益率が高い(原価が低いため)
- 地域密着と保護者の信頼関係が強い
代表例
- 明光義塾、個別指導アクシス、TechAcademyジュニア
向いている人
- 子どもや保護者と信頼関係を築ける人
- 教育業に情熱がある人
- 安定した事業を長く続けたい人
美容・健康業(まつエク・セルフエステ・フィットネス)
特徴
- 健康志向・美容意識の高まりでニーズ増加中
- 女性オーナーの参入が多い分野
- セルフ型・無人型のトレンドも拡大
メリット
- 客単価が高く、リピーター比率が高い
- 小規模スペースでの運営が可能(5坪〜10坪)
代表例
- ビューティーアイラッシュ(まつエク)
- ChocoZAP(無人ジム)
- myneo(セルフエステ)
向いている人
- 美容やボディケアに興味がある人
- サービスクオリティにこだわりたい人
- 小さく始めて少しずつ拡大したい人
配送・業務委託系(軽貨物配送・営業代行など)
特徴
- 本部からの業務を委託され、独立したドライバーや営業スタッフとして動くモデル
- フランチャイズとの混同も多いが、本質は“業務請負”
メリット
- 初期費用が非常に少ない(車両・保険程度)
- 自由な働き方ができる(稼働時間調整可)
代表例
- Amazon Flex、Uber Eats、Sagawa軽貨物
向いている人
- 一人でコツコツ働きたい人
- 投資は最小限で済ませたい人
- 自分のペースで働きたい人
フランチャイズは「業種選び」で8割が決まる
フランチャイズにおいて最も大切なのは、「どの業種を選ぶか」です。
業種ごとに必要なスキル、初期費用、運営の難易度、売上の構造がまったく異なるため、自分の性格・経験・資金力・生活スタイルに合ったものを選ぶことが、成功の近道です。
特に近年は、「サラダボウル専門店」のように少人数・短時間で運営できる“省人化型飲食フランチャイズ”の人気も高まっており、個人経営に適したモデルとして注目されています。
まずは気になる業種を1〜2に絞り、具体的なフランチャイズ本部の情報を集めてみることからスタートしましょう。