シーザードレッシングの名前は、ローマ皇帝のユリウス・カエサルではなく、メキシコのティフアナでレストランを営んだ料理人シーザー・カルディーニに由来する、という説が広く知られています。ただし、誕生時の細部や誰が最初に作ったかには複数の証言があり、単純な一つの物語として断定しないほうが正確です。
知られている誕生の背景
1920年代のティフアナで、ロメインレタス、卵、油、レモン、チーズ、ウスターソースなどを使い、客の前で仕上げるサラダが評判になったと伝えられています。大きなロメインレタスを手で食べる形式だったという説明もあります。現在の細かく切ったサラダや、濃厚なボトル入りソースとは見た目が異なります。
アンチョビは最初から入っていたのか
初期のレシピでは、アンチョビそのものではなく、アンチョビを含むウスターソースで風味を付けたという説明があります。現在はアンチョビを直接使うレシピも一般的です。したがって「アンチョビなしは偽物」と言い切ることはできません。アレルギーや魚介を避ける事情がある場合は、商品表示を必ず確認します。
現代のシーザードレッシング
市販品では、植物油、卵、チーズ、にんにく、レモン、酢などを組み合わせた乳化タイプが多く、製品ごとに味と原材料が違います。生卵を使う家庭レシピは食中毒リスクへ配慮が必要です。作り置きせず、加熱済み卵製品や市販マヨネーズを使う方法もあります。
歴史を味へつなげる
ロメインレタスの歯ごたえ、チーズの塩気、にんにく、酸味、クルトンの香ばしさが料理の核です。濃いソースを大量にかけるより、葉の水気を切り、少量を均一になじませます。鶏肉やえびを加える現代的なサラダも、主役とソースの塩味を重ねすぎないことが大切です。
BouleVardではシーザードレッシングを選べますが、魚介や自家製鶏ハム、ローストビーフなど、合わせる主役で一口の印象は変わります。名前の由来を知ることは楽しい一方、歴史上の説を健康効果や正統性の証明には使えません。食べる際は原材料と味、必要なアレルギー情報を確認してください。
家庭で作る安全寄りの一杯
二人分なら、市販マヨネーズ大さじ一、粉チーズ小さじ二、レモン果汁小さじ一、牛乳または水小さじ一、すりおろしにんにく少量、黒こしょうを混ぜます。塩はチーズとマヨネーズの味を見てから加えます。生卵を使わない配合でも、乳製品を含むため冷蔵し、その場で使い切ります。
ロメインレタスの水気を完全に取り、ソースを半量だけ和えます。残りは味を見て追加し、クルトンは最後に加えます。ソースの量で「本格」を表現するのではなく、葉の歯ごたえ、チーズ、酸味、香ばしさが一口で分かる状態を目指します。

